【PINKY卒業犬インタビュー】一歩ずつ家族になる喜びを教えてくれた保護犬ぽ子ちゃんとの暮らし

PINKY卒犬インタビュー企画

「存在しているだけで、見ているだけで幸せなんです」

そう話してくださったのは、PINKYの卒業犬ぽ子ちゃんの里親であるOさん。

お子さんたちが成人し、ご自身の生活に少しずつ余裕ができたタイミングでお迎えしたぽ子ちゃんは、静かだった暮らしの中に幸せを運んできた大切な存在です。

目が合わなかった3週間を乗り越え、心を通わせるようになった日々から、保護犬を迎えることの魅力まで、たっぷりとお話を伺いました。

ぽ子ちゃんは家族のことが大好きな女の子

ぽ子ちゃんは、子犬の頃に会社の敷地内に現れたところを、一般の方に保護された元野犬の女の子です。

兄弟犬と一緒に1週間ほど保護主さんの元で暮らしたのちに、2020年6月にOさんの元へやってきました。

「ぽ子」というお名前は、ブログで見たぽ子ちゃんの写真がタヌキのようで、お子さんたちが「ぽんぽこ」と言い始めたのがきっかけだそうです。

ブログを見るたびに「ぽんぽこのぽ子ちゃん、ぽ子ちゃん」と呼んでいるうちに、そのまま名前として定着したそうですよ!

最初は臆病で目も合いませんでしたが、Oさん家族にとってかけがえのない存在となっています。

お名前ぽ子ちゃん
年齢5歳
お迎え日2020年6月18日
SNSInstagram

ぽ子ちゃんとの出会い

―まずは、ぽ子ちゃんとの出会いのきっかけを教えてください。

私の友人のお父さんが職場で犬を保護し、高齢で飼えなかったのでPINKYさんにその犬を託して里親募集をしてもらったことをきっかけに、PINKYさんの活動を知ったんです。

PINKYさんのブログを見ているとぽ子の里親募集をしていて、写真を見た瞬間、「この子のお母さんになりたい」とすごい思ったんです。

―ブログで見た時から、ぽ子ちゃんに決めていたのですね。

そうですね。写真を見たときから決めていました。ぽ子は顔だけが黒くて体は白くて。

当時はガリガリに痩せていて体も汚れていましたけど、とにかく目が可愛くて、一目惚れでしたね。

ぽ子ちゃんのお迎え当初の様子

―お家に来たばかりの頃、ぽ子ちゃんはどんな様子でしたか?

それまで接してきた犬は、呼べば喜んで来てくれる子ばかりだったので、最初は本当に戸惑いました。

1歳にも満たないパピーなのに全く目が合わなくて、私の横を通るだけでフイッと逃げてしまうんです。

常にこちらの様子をじーっと伺っているような感じで、子どもっぽさがないというか……。

—新しい環境に慣れるまで時間がかかったのですね。

そうですね。特に音には敏感で、金属音や生活音に驚いてパニックになることもありました。

あるとき、私が仕事に行っているときに、家族から「ぽ子がクローゼットの奥に入って出てこない」と連絡があったこともあります。

数十分か数時間経ってようやく出てきましたが、今でもビビリな性格は根本的には変わっていません。

―いつ頃から、心を開いてくれるようになったのでしょうか。

信頼関係を築くのには、だいたい3週間かかりました。

最初はご飯も食べられなかったんですけど、とにかく一緒に過ごす時間を増やそうと思って。布団を敷いて、ぽ子ちゃんのケージを開けっぱなしにして一緒に寝たりもしました。

そうしていたらある日突然、ソファに座っていたらぽ子が尻尾を振りながら、ルンルンと自分から寄ってきてくれて。その日を境に、驚くほど急激に信頼してくれるようになりました。

お散歩克服まで数ヶ月!慎重派なぽ子ちゃん

―お迎えしてから、苦労されたことはありますか?

一番はお散歩ですね。

とにかく家から外に出ることができなくて。リードをつける金属音だけで震えてしまうし、抱っこして外に出ても一歩も進めないんです。

お散歩に行けるようになるまでは、どのようなステップを踏んだのでしょうか。

まずは、PINKYさんのお散歩訓練に参加しました。藤本さんたちが一緒に歩いてくれるとルンルンで歩くのですが、自宅周辺の住宅街に戻ると、またブルブル震えて止まってしまうんです。

芝生や土の上だと歩けたので、抱っこして公園の近くに行ったり、数メートル歩いたら帰ったり…初めはそんな感じでしたね。

家の前の道路を普通に歩けるようになるまでには、数週間どころか数ヶ月かかりましたね。

―今ではお散歩を楽しんでいるのですね。ぽ子ちゃんと一緒に遠くにお出かけもしますか?

はい、自然の豊かな場所へ行く機会が多くなりましたね。ぽ子ちゃんと一緒にお出かけできる場所をよく探します。

ただ、最初はひどい車酔いで毎回吐いていました。でも車に乗るときに歌を歌ったりして「楽しいところへ行くよ」というイメージを伝えるようにして。

今は後ろの座席の足元に落ち着いて座れるようになって、よっぽどじゃないと吐かなくなりましたね。

ぽ子ちゃんの「存在そのものが幸せ」

―ぽ子ちゃんと暮らして、うれしかったことや楽しかったことはありますか?

もう、存在そのものが幸せです!

最初は目が合わなかったのが、目を合わせてくれるようになって、しっぽを振ってくれて……。一歩ずつ絆が深まっていく過程を味わえるのが一番の喜びかもしれません。

例えば、お水を飲んでいる音を聞いているだけでも、「すごくいいな」って感じるんです。これって普通の子を飼っているのとはまた違う、元野犬の子との生活ならではなのかなと思います。

—確かに、普通の犬ならなにも感じない些細なことでも成長を感じることってありますよね。

そうなんですよね。これまで5年間一緒に過ごしてきたけど、いまだに新しい発見があって、可愛いがずっと続いているんです。

これから、5年、10年と年をとっていくことを想像するときも、もっと愛しいという思いがこみ上げてきます。

保護犬のお迎えを検討している方へのメッセージ

—ぽ子ちゃんを迎える前から、犬と暮らした経験はありましたか?

幼稚園くらいの頃、譲り受けた近所で生まれた雑種の子が初めての犬でした。その後も実家では常に犬がいる生活だったんです。雑種や柴犬、最後はビーグルもいましたね。

ただ、自分自身が責任を持って一から育てるというのは、今回のぽ子が初めてなんです。

子供たちが小さい頃からずっと「犬が欲しい」と言われ続けてきたのですが、当時は自分にそこまでの覚悟が持てなくて。娘が20歳になる少し前くらいに、自分にもようやく心と時間の余裕ができたタイミングで迎える決心がつきました。

—ペットショップなどでお迎えするという選択肢はなかったのでしょうか?

そうですね。あまり深くは考えていませんでしたが、どこかでご縁があれば……という感覚でした。

そんなときに、友人がPINKYさんの保護犬を連れてきてくれたおかげで、今回の出会いにつながりました。

―保護犬を迎える際に不安もあったそうですね。どのようにその不安を払しょくされたのでしょうか?

野犬のことをたくさん調べました。ネットで調べたり、YouTubeを見たり……。そうすると、犬の世界ってとても面白いって感じるようになったんです。

そこからぽ子をお迎えする頃には覚悟ができていて、トライアル中にもかかわらず、いろいろなグッズを買ってました(笑)。

実は、ぽ子がトライアル中になかなかこちらに心を開いてくれないときも不安になりました。そのときは、PINKYの藤本さんに相談していろいろとアドバイスをもらいましたね。

―保護犬、特に元野犬を迎えるのを躊躇している方へ、伝えたいことはありますか?

最初は確かに不安もありました。でも、一緒に過ごして心を通わせるようになると、本当にこの子しかいないと思えるほど愛おしい存在になります。

長い時間をかけて家族になっていく経験は、野犬ならではの魅力だと思います。知れば知るほど、野犬の魅力にハマっていくと思いますよ。

さいごに

今回は、Oさんのご自宅にお邪魔し、ぽ子ちゃんにも同席してもらいながらお話を伺いました。

ご自宅にお邪魔した際に、しっぽフリフリでお迎えしてくれたぽ子ちゃん。

その穏やかな表情からは、Oさんご家族からの溢れるようなたくさんの愛情が注がれてきたことが伝わってきました。

「元野犬」や「保護犬」と聞くと、臆病でなかなか懐かないのではないかと不安に思い、一歩踏み出せない人もいるかもしれません。

しかし、Oさんがおっしゃるように、怖がりな性格もまるごと受け入れ、歩幅を合わせてゆっくりと家族になっていく。

その過程こそが、何物にも代えがたい保護犬の魅力なのだと改めて実感しました。

今回ぽ子ちゃんとご家族の縁をつないだPINKYでは、現在も新しい家族を待っている保護犬・保護猫たちがいます。

活動の様子や、家族募集中の子たちの詳細については、公式インスタグラムで発信されています。

気になった方は、ぜひインスタグラムをご確認の上、PINKYにお問い合わせください。

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