【PINKY卒業犬インタビュー】家族に笑顔を運んできたエネルギーの塊!保護犬アルくんとの暮らし

PINKY卒犬インタビュー企画

「とにかく笑うことが増えた」

そう話してくださったのは、PINKYの卒業犬アルくんの里親である四方さんご夫婦。

大人のみの静かだったご家庭に「エネルギーの塊」のようにやってきたアルくんは、ご夫婦が一緒に散歩をするきっかけも作ってくれた大切な存在です。

アルくんとの出会いから、お迎え当初の様子、そして保護犬を迎えることの魅力について、たっぷりとお話を伺いました。

アルくんは元気いっぱいの男の子

アルくんは天真爛漫でいつも笑っているような表情が魅力的な男の子。

乳飲み子のときに保護され、生後約半年のときに四方さんご夫婦がお迎えされました。

アルくんというお名前は、俳優の「アル・パチーノ」さんが由来になっているそうです。

人懐っこく、ドッグランを駆け抜けているほど元気いっぱい。

ピンと立ったお耳にくるんと丸まったしっぽで、愛らしさの中にも、どこかキリッとした格好良さを併せ持つ特別な存在です。

お名前アルくん
年齢もうすぐ3歳
お迎え日2023年5月

アルくんとの出会い

—アルくんとは、どういった経緯で出会ったのでしょうか?

先代の子が1年前に亡くなって、「1年経ったし、そろそろね」という話になり、保護犬を探し始めました。

そんな時にPINKYさんを知って、家からすごく近かったこともあり、まずはフラッと行ってみたんです。

—では、PINKYのお見合い会に行ったときは、まだお目当ての子がいなかったんですね。

そうなんです。本当にインスタなども見ずに、飛び込みで行ったので……(笑)。

—PINKYのお見合い会でアルを見たとき、最初はどんな印象でしたか?

実は、先代の子が11kgあって、最後の介護で抱っこするのが少し大変だった経験から、「次はもうちょっと小さい子にしよう」と話していました。

なので、アルくんに会った日、一度は「大きすぎるよ」と言って帰ったんです。

でも、やっぱり気になってしまって、もう一度会いに行きました。

—お見合い会にはアルくんのほかに2頭の兄弟犬がいたんですよね。最終的にアルくんをお迎えした決め手はありましたか?

ボランティアさんが「天真爛漫ですよ」とおっしゃった通り、本当にそのままでした。

すごく人懐っこくて、兄弟でずっと走り回っていて。

私たちが「うちの子になる?」と聞こうとしても、遊び回るのに夢中なぐらい(笑)。

主人は3兄弟の中から「1頭選べないから選んで」と言っていましたね。

アルくんともう一頭の兄弟犬と迷いましたが、「成長してもこの子が一番小さいかな?」というのもあって、アルくんに決めました。

アルくんをお迎えした当初の様子

—トライアルでご自宅にお迎えした初日、アルくんの様子はいかがでしたか?

家に連れてきてもらってすぐに、家の中をあっちこっち探索していました。

階段も上ったり下りたり、楽しそうに走りまわっていたので、すごいなと思いました。

初日の夜はゲージで寝かせたんですが、大人しくはしているけれども、熟睡はできていなかったようです。

ケージの中で立ったり座ったりして落ち着かないような様子でしたね。

—すぐに慣れた感じでしたか?

はい。

ボランティアさんが帰られた後も、最初は「どこに行くの?」という感じで気にしていましたが、特に寂しがる様子もなく、我が物顔で過ごしていました(笑)。

—お迎えしてすぐ、ご飯やおトイレはどうでしたか?

食欲もすごかったですし、おトイレも連れてきていただいた時すぐに、ちゃんとシートの上でできたんです。

「めちゃくちゃ賢いやん!」ってみんなに褒められてて、ボランティアさんも「安心して帰れるわ」っておっしゃってました。

お散歩は「2人」じゃないとイヤ! アルくん流のユニークなルール

—アルくんをお迎えしてから何か困ったことや、大変だったことはありましたか?

それが、ほとんどないんです。本当にいい子で。

あ、でも、唯一あるとしたらお散歩ですね。

私か主人かどちらか1人だけでアルの散歩に行くと、家の前から離れたがらないんです。

家の前から少し行こうとしても、すぐに駐車場のところに戻ってきてしまうんです。

「帰りたくはないけど、遠くまでは行きたくない」という感じで。

家のすぐ裏手にある公園までなんとか引っ張っていく時もありますが、そこで子供が遊んでいたりすると、もう「帰る!」となって家に突進していきます(笑)。

—ご夫婦2人で行くとお散歩に行けるんですね。

2人だったら、どこまでも歩くんです。知らないところでも平気で。

1対1だと怖くて家にダッシュするのに、2人いると「守ってくれる」と思っているのか……。

だから、どっちかが「しんどいから行ってきてよ」という日も、アルが玄関から呼びにくるので、結局2人で行かざるを得ないんです(笑)。

—1対1だと不安になってしまうなんて、少しユニークですね。

不思議なことに、別に私たち夫婦じゃなくても、誰か「2人」いればいいみたいで。

なんなら、全然知らない人が前を歩いてくれていてもついて行きます。

散歩中に「本当に(2人が揃うまで)待ってるか試してみよう」と、主人が隠れてみたことがあるんですが、ちゃんと探しに戻っていました。

家族に笑顔を運んできた

—アルくんが来てくれて、一番うれしかったこと、よかったことは何ですか?

もう、いてくれるだけでうれしいです。

うちは大人ばかりで静かだったので、そこに「エネルギーの塊」がきた、という感じです。

子供が来たみたいで、とにかく家の中で笑うことが増えました。

それに、先代の子がいなくなってからの1年間、健康のために夫婦で歩こうとしたんですが、なかなか続かなくて。

アルがきてくれたおかげで、2人でちゃんと(散歩に)行けるようになりました。

さっき言ったように、2人で玄関に行かないとアルくんが呼びに来ますからね(笑)。

—ご近所付き合いでも変化があったんですね。

ご近所での交流は増えましたね。

先代犬の時からお話していた方々に「新しくこの子(2代目)になりました」と紹介したり、お散歩で「(保護犬)出身なんです」と話すと、そこから会話が広がることもあります。

保護犬のお迎えを検討している方へのメッセージ

—アルくんのような雑種(保護犬)の魅力はどこにあると感じますか?

やっぱり「唯一無二」なところですね。

同じような柄の子はいても、全く同じ子はいませんから。

一度出会ったら「あの子だ」ってすぐに分かる。「うちの子」っていう特別感がすごくあります。

—先代のワンちゃんも保護犬だったんですね。

はい。先代の子は神戸市の動物管理センターの子でした。

私自身が小学校2年生の頃から、近所に捨てられていた子や、近所で生まれた子犬をもらって飼う、という経験ばかりだったので、ペットショップで「命を買う」ということに昔から抵抗がありました。

—保護犬に興味はあるけれど、怖がりなんじゃないか、などと不安で一歩踏み出せない方も多いと思います。そういった方に何かメッセージはありますか?

確かに犬にも人間にも色々な性格があって、合う・合わないはあると思います。

だからこそ、まずは「見学会」に足を運んでみることですよね。

もちろん気楽な気持ちでは行けないかもしれないですが、まず見に行ってもらえれば、きっと自分にぴったりな子と出会えると思います。

さいごに

今回は、PINKY卒業犬インタビュー企画第一弾として、アルくんの里親さんの四方さんご夫婦からお話をお伺いしました。

今回は、四方さんからご提案いただき、PINKYのドッグランでアルくんにも同席してもらい、取材させていただきました!

ドッグランでお父さんと一緒に走っている姿、お母さんに呼ばれて駆け寄る姿。

里親さんにとても愛され、大切にされて育ってきたんだなと感動する瞬間でした。

「保護犬」と聞くと、臆病なんじゃないか、人に慣れないんじゃないかと想像し、一歩踏み出せない人もいるかもしれません。

しかし、四方さんのおっしゃる通り、まずは「自分の目で見る」ことが大切なんではないかと改めて実感しました。

今回アルくんのご家族とのご縁をつないだPINKYでは、現在も新しい家族を待っている保護犬・保護猫たちがいます。

活動の様子や、家族募集中の子たちの詳細については、公式インスタグラムで発信されています。

 気になった方は、ぜひインスタグラムをご確認の上、PINKYにお問い合わせください。

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