10歳の元野犬がやってきた!【トライアル初日】

保護犬との暮らし

2025年9月12日。

我が家に10歳の元野犬「咲笑(さえ)」ちゃんがやってきました!

さえちゃんは、2020年12月にセンターに捕獲収容され、2021年7月に神戸アニマルレスキューPINKYによって引き出されました。

(さえちゃんの過去については、ぜひPINKYのInstagramをご覧ください)

元野犬でしかも10歳のシニア!

正直に言うと、前日まで不安な気持ち8割、楽しみな気持ち2割で当日を迎えました。

今回は、そんな不安と期待を抱きながら過ごしたトライアル初日について振り返っていきたいと思います!

最初の居場所はトイレシートの上

11時頃、PINKYの代表である藤本さんとさえちゃんが私の家に到着しました。

クレートに入った状態のさえちゃんを藤本さんと私で運び、我が家のリビングに。

クレートの中で待機してもらっている間に、サークルや窓の前のゲートなどの準備を進めていきます。

部屋の準備が整い、ごはんやお薬の説明を聞いたあと、いよいよさえちゃんのクレートを開きます。

クレートの扉を開くと、さえちゃんはためらうことなく外に出てきて、キョロキョロと部屋を見まわします。

最初は恐怖でクレートから出てこないだろうと思っていましたが、あっさり出てきたことに驚きました!

そしてウロウロと部屋を歩き……最終的に落ち着いたのは、キッチン奥に設置したトイレシートの上(笑)

ひとまず、本人が落ち着くなら…とそっとしておくことにしました。

書類などのやりとりも終わり、藤本さんは帰宅。

いよいよ、さえちゃんと2人きりの1日がスタートしました!

動かず、騒がず、ご飯食べず…

さえちゃんは、藤本さんが帰ったあともしばらくトイレシートの上に鎮座していました。

朝ごはんもまだ食べていないということだったので、用意しましたが食べず…。

「あまり構いすぎてもプレッシャーがかかるか」と思い、そのまま遠くから様子を守っていました。

すると、突然さえちゃんが動き出し、キッチンからリビングのほうに……。

なにやらソワソワ落ち着かない様子だったので、ベッドと毛布を用意。

すると、その上でくつろぎ始めました。

さえちゃんがようやく落ち着いた様子だったので、私は仕事道具を取りに自室へ移動。

すぐに戻り、リビングの机で作業を進めていくことにしました。

ちらちらとさえちゃんの様子を見ていましたが、眠そうにしていながらも完全に頭を毛布につけて寝ることはできず…。

ウトウト…としたかと思ったらハッ!と目を覚ますことを繰り返していました。

しばらくさえちゃんと過ごしていると、17時頃にインターホンが鳴りました。

インターホンにはとくに反応せず。

来客の対応をしてリビングに戻って様子を見ると、ベッドの上に座って少し緊張した表情をしていましたが、大きなパニックにはなりませんでした。

18時過ぎには旦那が帰宅し、さえちゃんと初対面を果たします。

さえちゃん、初めまして(正確には一度顔合わせをしたので2度目まして)の人にもあまり動じず。

ベッドの上で静かに撫でられていました。

夜になると少し余裕が出てきた様子で、残していた朝ごはんを完食。

この日は、結局排泄もせず、ベッドの上から動くこともせず、1日が終了しました。

緊張の中に見えたさえちゃんの心の余裕

さえちゃんと1日生活していて、1点驚いたことがありました。

それは、緊張していながらもさえちゃんの心にある程度余裕があることです。

例えば、野犬として保護された犬は、洗濯機やレンジなど見知らぬ生活音に警戒する可能性があります。

また、見知らぬ人が近寄ってきたら、警戒して逃げ出すこともあります。

しかし、さえちゃんはレンジや洗濯機、ドライヤーなどの物音にほどんど反応しませんでした。

なんなら、生活音がしても緊張続きだったからか、うつらうつらと舟をこいでいる様子。(笑)

さらに、旦那が帰ってきても、凝視はしているものの、近づいてきて触られても逃げる気配はありません。

このようなさえちゃんの心の余裕はどこからくるのか考え、3つの仮説を立てました!

  • 10歳というシニア特有の(良い意味での)鈍感さ
  • これまで4年間暮らしてきたPINKYでの成長
  • お散歩ボランティアとしてかかわり続けた私との関係性

10歳になると、若い頃より周囲に鈍感になります。

その鈍感さが新しい環境にきたときに、良い方向性に作用したと考えています。

また、PINKYで生活することで、生活音を聞いたり、来客があったりという経験は何度もしているハズ!

その経験が今回の余裕につながっているのではないと思っています。

最後に、1年間関わり続けた私との関係性。

まったく知らない人ではないので、ある程度心を開いてくれているのかな…そうだといいな(笑)

トライアル初日を終えて

トライアル初日に思ったことは、「思っていたほどさえちゃんは落ち着いて過ごせた」ということです。

もっと1日中立ちっぱなしで、ハァハァとパンティングをして震えて……と想像していたのですが(笑)

なにがともあれ、1日無事に過ごすことができました。

これから、さえちゃんのペースで自宅に慣れていってもらえたらと思います!

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